研究費公募採択のご報告:厚生労働科学研究費補助金(がん対策推進総合研究事業)

令和5年度 厚生労働科学研究費補助金 公募(2次)のがん対策推進総合研究事業に、支持療法・緩和治療グループ チーフディレクター・全田貞幹の研究課題が採択されました。

 

研究課題名:がん診療を行う医療機関における支持療法の質の向上に資する研究

研究代表者:全田貞幹

令和3-4年度に行われた「がん診療連携拠点病院等の施設間の支持療法の均てん化の実現に資する研究(21EA1006)」の中でガイドライン作成後に、普及・実装のために教育資材を用いた教育プログラム開発の必要性が明らかになり、さらに、一般病院、地方部での半構造化インタビューを実施した結果、抗がん剤副作用に対する支持療法の実装には施設内の抗がん剤レジメン登録と強く関連していることを明らかにしました。

こちらの研究成果報告は、厚生労働科学研究成果データベース(https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/162176)をご覧ください。

 

本研究ではこれらを踏まえ、確立されたエビデンスの普及に重点を置き以下の2つの研究を軸に進めてまいります。

  1. 支持療法教育のための教育資材を用いたプログラムの開発とその効果判定
  2. がん診療連携拠点病院等(以下、拠点病院)を含むがん診療機関における支持療法に関するQuality Indicator(QI)と支持療法関連施設要件の設定

R5厚労科研全田班_流れ図

本研究を通じて支持療法の普及実態把握と阻害要因解消を図り、支持療法の均てん化対策としてより具体的な方策を打ち出すことが期待されます。