J-SUPPORT研究成果概要2014-2023
J-SUPPORT設立からの3期9年間のあゆみを「J-SUPPORT研究成果概要」としてまとめ、2024年3月に発行しました。ぜひご覧ください。
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J-SUPPORT研究成果概要の紹介
本誌一部を抜粋してご紹介します。
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■J-SUPPORTへのメッセージ
本誌作成にあたり日頃よりご支援・協力をいただいている学会、医療・研究機関、患者・市民団体のみなさまからメッセージをお寄せいただきました。
掲載以外にも多方面からご支援・協力を受けて活動を行っています。
■J-SUPPORTのあゆみ
J-SUPPORTの活動自体が研究でもあり、第1回班会議(2015年5月開催)では、J-SUPPORTのあり方について討議が行われました。発足当初より「患者と医療者両者のニードが重複した標的をケア開発の優先にすること」の重要性を掲げ、特に第3回研究成果報告会(2021年12月開催)からは「患者・市民とともにあゆむJ-SUPPORT」の副題を付し、患者・市民参画(Patient and Public Involvement=PPI)の推進に努めています。
■J-SUPPORT研究
2024年3月時点で20課題のJ-SUPPORT研究承認研究が実施されています。そのうち8課題が終了して成果論文が公開されています。
支持療法
緩和治療
心理社会的ケア・サバイバーシップケア
本誌記載の内容は2024年1月時点です。承認研究の情報はこちらからもご覧いただけます
■患者・市民参画による支持療法の基盤整備
効率的な研究開発を進めるために、全がん連PPI委員会とJ-SUPPORT開発マップ作成委員会、日本がんサバイバーシップ研究グループ(SaQRA)と協働して、開発マップを作成。ホームページ上で公開しました。
開発マップ公開ページはこちら
■J-SUPPORT研究研究成果報告会
2019年から毎年、患者・市民の皆様に参画いただく形で研究成果報告会を実施しています。
2021年度の第3回以降は「患者·市民とともにあゆむJ-SUPPORT~支持・緩和・心のケア開発を目指して~」というテーマを継続し、患者・市民の登壇者を増やして、より一層リアルな声を研究者と共有できるよう努めています。
研究成果報告会についてはホームページで動画やレポートを公開しています。こちらをご覧ください。
■人材育成やセミナーの整備について
研究ネットワーキングの充実を目指し、2019年2月に国立がん研究センターコミュニティヘルスリサーチネットワーク(National Cancer Center Community Health Research Network;N-COMMUNITY)を設立。ネットワークを生かしたセミナーの共催や会員の交流にも取り組んでいます。
■支持療法・緩和治療領域研究ポリシーの開発
がん治療そのものについての研究が積極的に進められ多くの標準治療が確立されている一方で、その副作用対策や患者の生活の質を向上させる支持・緩和領域の標準治療は確立しているとは言い難く、支持療法・緩和治療関連の臨床試験を行う場合に研究者の道しるべとなるような研究ポリシー・各論ルールブックの作成を行っています。
支持療法・緩和治療領域研究ポリシーについてはこちらもご覧ください
■J-SUPPORT データサイエンスチーム
J-SUPPORT データサイエンスチーム(Data Science Team: DST)は、J-SUPPORTの中央支援部門として、主に承認研究の臨床データマネジメント(CDM)と統計解析の実施体制の調整、CDMと統計解析業務の実施および支援、Electronic Data Capture (EDC)システムの構築、管理を行なっています。
■これからのJ-SUPPORTについて
J-SUPPORTの呼称には、病む人を支える、支持療法開発、さらには研究者を支援するという、関係者の願いが込められています。J-SUPPORTは皆さんと一緒に恒常的な多施設臨床研究体制を構築し、継続的にがん患者·家族のQOL向上をめざします。
ここに3期9年間の成果を報告させていただくとともに、今後もこの領域で多くの若手研究者が誕生すること、またJ-SUPPORTがその一翼を担う存在となるべく活動を進めてまいります。
資料ダウンロード(PDF) |
日本がん支持療法研究グループ J-SUPPORT研究成果概要 2014-2023(PDF:10.4MB) |